デビュー組オタクがTravis Japanと夢ハリに救われた話
一個人の心情を綴っているためそんなに明るすぎるものではありません。特に、嵐の黄色、彼の発表に関して肯定している方は合わないかと思われます。
そちらを留意したうえでご覧ください。
前置きは長いが、私がトラジャの事を話すには、まずこれから話さなければいけないと思う。
2019年1月27日、嵐が活動休止を発表した。
オタになって10年程度、嵐ではまだまだ新規であり、Jオタ歴=嵐となりつつある私には、ただただ精神が参る状況であった。
デビュー前、デビュー近辺から応援している方からしたらたかが10年と思われるとは思うが、小娘である私にとってはされど10年。
仕事のストレスで体調を崩し、療養。そんな中、家庭内で放たれた暴言で心が折れかけていた。
その矢先、トドメを刺されたのだ。
プライベートの楽しみという場すら、奪われてしまった。
端的に表現すれば私のストレスの発散先は、嵐であった。いわゆるこれが私のプライベートであり、1人の人間として個として感情に蓋をせず、自由にできる。嵐を見ることで、私はひとつの個を保っていた。
しかしながら、あの発表によってしばらく観る事すら辛くなり、自分は自分に対しさらに疲れてしまった。
感情の波がただでさえ安定していなかったところで、安定とは何か、見失う他なかった。
それでも、オタクはやめられずにコンサートには申し込みをする。何より、自担がアイドルしているのを観たかったし、演出が好きという思いが突き動かした。
私はKAT-TUNとの掛け持ちではあるが、KAT-TUNへの思いとは訳が違う。
降りて一本にするといった考えには到底なれそうになかった。
KAT-TUNは演出、グループに対しての思いが強く自担がいない箱推しであり、充電期間直前に好きになった。
年数と思いは比例する。それに何より、メンバーが個々の活動を高め、グループ活動再開したのを知っていた。
嵐のあの会見を見て、KAT-TUNのように個々を高める理由ではない、理解はできるが受け入れることは難しかった。自担には、「嵐」でアイドルをしていて欲しかった。
時は経ち5月、キスマイのコンサートの日、2日前。
TLを見て、GW後という平日開催のコンサートのチケットの譲りが多いことに気づく。2階ゲートである40・41ゲートなどは定価を下回るどころか、1/2以下の値段で譲渡ツイートをしている方々を見かける。
世間の休みとは噛み合わない仕事をしている私は、その定価以下の譲渡が多いキスマイコンサート日にちょうど休みが被っていた。
純粋に、興味が湧いた。
嵐とKAT-TUNしか知らない私には、キスマイのコンサートの演出がどんなものか見てみたくなった。キスマイのメンバーや曲ならある程度分かる。
なら、行こう。この機会は二度と訪れないかもしれない。
1日前に定価以下で譲渡をしている方に声を掛けた。
キスマイコンサート当日。
ある程度コルレス・曲は一夜漬けならぬ半日漬けをしコンサートに行った。
そして、コンでようやく「TravisJapan」をなんとなくぼんやり、認識する。
Jr.で「TravisJapan」というグループがいることは知っていたが、メンバーの名前はサッパリな状態で臨んでいたし、なんならコン後ものえしめちゃか以外認識がしばらくできなかった。
しめだけは昔、知る機会があり名前と顔が一致していたので唯一、トラジャのメンバーと知っていた。
この時はキスマイおよびキスマイの演出を観に行っているので、全然わからないのは当然である。
(昔のトラジャ、嵐バックついていたがそれを認識したのもつい最近であり、如何に自分が興味がなかったのかをひしひしと実感している)
コンのJr.コーナーになってペンラを振ったこと・ダンスがうまいことは覚えているが、この時点では全く彼らには惹かれていなかった。単純に曲が私好みのメロディではなかったこと(曲自身を否定している訳ではなく、個人の趣向)が恐らく要因な気はする。
そして7月頃に、 Jr.のYouTubeを見始める。
しかし、この時点では本当の意味でトラジャに出会っていない。
何がきっかけか、といえばスノの人狼だ。
スノの人狼のコンテンツは、一般に対しても有効で秀逸だと感じた。
あれは個人のキャラクターがハッキリと分かり、外部に伝わりやすい。
また、Jrが好きでなくとも人狼が分かる他ジャニーズが好きな人間からしたら、「ジャニーズ」な時点で手軽に観やすい。すぐ側に試したことないお菓子があるから食べてみよう、そんな気持ちで観ていた。
キャラクターが分かりやすい、純粋に面白い。
単純である私は、このキャラクター感であれば面白いだろうと思い、他のスノYouTubeをちょいちょい観始めた。
当時、宇宙Sixを兼任していた目黒の影響もあったのだろう、嵐・KAT-TUNでバックについていて認識できていた目黒の存在は分かりやすく、知らない人物ばかりでないと安心できた。
その後、他アーティストのYouTubeも興味が出て見始められるようになるが、トラジャは1本で終わってしまうし、スノが中心には変わりなかった。トラジャはまつく都内大捜索の回だ。
あれはトラジャをほぼ認識していない人間からすると、「「松松」って存在はシンメなんだな(語彙力)」で終わってしまう。
個人色がハッキリ分かりすぎる濃い人狼から観た人間からしたら、少し個人の色が薄く見えてしまったのだ、当時はごめん。
調べるJ、蓮とビスを観るもやっぱりグループに関して、メンバーに対してはぼんやりとしたまんまだった。ちなみにYouTube観た後も名前はいまいちぽやんとしていた。
そんなこんなな調子でトラジャを0.01mmぐらいのうっすい認識をしたまま、8/8を迎える。私は残念ながら仕事だったが、トラジャ担が泣いているのを知った。
そう、あの発表である。
そこでようやく、トラジャのYouTubeをきちんと観てみよう、という思いに至るが、夏〜秋始めはなんだかんだとコンやら仕事やらで全然観ることが叶わなかった。本格的に観ることができるようになったのは、恐らく9月の後半辺り。
何を最初に見たのか、これがサッパリ覚えていない。これを読んでいる方なら薄々お分かりだろう、当時はそんなに興味がなかったため、記憶にないのだ。
おそらくギャラリーコンパクトのお絵描き回だと思われる。
しめちゃんってこんな絵心やばいんだなと思った記憶だけはある。たぶんそんなこんなでちょいちょい、緩く見初めてメンバーの名前を完全に覚えた。
外に出たくないときにYouTubeは最高のコンテンツだった。
10月にはのえしめに関してつぶやいていたから覚えている、しかしながら、パフォーマンスだけは全く観ず、バラエティ要素の強いものだけだった。
そんな中、オースティンを見る機会ができた。
直接観れるかも?と思ったが、私はまだ沼と認識していなかったため、結局やめてしまった。ここまで、完落ちするニアミスばかりだなと今振り返っても思う。
だから、素顔4は予約しなかった。
アイドルとして推すグループではないと思っていたからだ。我ながら、馬鹿だなと振り返って気付く。気になっていた。だけど、パフォーマンスを見ようとしなかった。
緩々と観るのが変わらない中、11月に入り、例のあの日が来た。
正直、彼に関しては納得どころか理解を示すことなんてできずにいた。今も、それは変わらない。
数年前、報道が出た時も、私は信じずに彼を信じていた。今年1月、記者会見した時に発した彼のグループへの想いは間違いでなかったと信じていた。
アイドルに対して、エゴ的な信頼を寄せていた。彼は私を認識してもいないしエゴだからこれは裏切りと呼ぶものではないのかもしれない、けれど、私にとっては裏切りだった。
再び、心が折られた。どうしたらいいか分からないまま、コンサートに行った。メンバーの空気感は明らかに、違かったと感じてしまった。
何より、自担と彼の関係性が好きだった私には耐えがたい光景であり、幻だと思いたかった。しかし、私から見た景色を、フォロワーや相方を含む周りが肯定していた。愚痴垢が増えていった。私も、愚痴を零す日々が続いた。
もちろん、お祝いしている方もいらっしゃるし、彼らの関係性が変わらないという方もいるだろうが私の目線での話であり、各々、考え方がある。押し付けるつもりはないが、私の文章だ。そう感じてしまったなら申し訳なくは思う。
ただ、私は自担が何時間も何時間も時間を掛けてコンサートを生み出すことを知っていたし、彼もそれを番組で触れていたから知らないはずもなかった。時期をずらさなかったことは自担への侮辱と、グループへの屈辱に他ならないと今でもその考えは変わらない。
日々が安定しなくなった、そんな中でトラジャのわちゃわちゃと楽しくしている様子が私にとっては癒しになる。さすが、TravisようちえんJapanと呼ばれるだけある。
そして、ようやくパフォーマンスの映像を観始めたが、頑なにYouTubeのパフォーマンスは観なかった。観たのは音楽系の番組の録画。
12月に入って、ようやく彼を少しずつ観られるようになった。愚痴は溢さなくなって、前を見て受け止めようとした、そんな中で、彼自身にやっぱり爆弾を落とされたと感じ、また後退してしまう。
彼が自担とともに好きだったはずだった、なのにそうなのか、もはや疑問だった。自担の言葉は安心感をくれるのに、彼は真逆だった。
そんな揺さぶりの日々の息抜きとして、ようやくYouTubeのパフォーマンスを観るようになった。
そこで出逢ったのが、「夢のHollywood」だった。
衝撃だった。
パフォーマンスもさることながら、歌声が何より力強く、グループとしての在り方が体現されていると思ったのだ。
それは、自分にはとてつもなく染みた。
YouTubeを観直した。何かが違って見えた。夢ハリを何回も何回も再生した。バラエティ動画を観直す。
アイドルグループとしての在り方が、こんなに強かったのか、自分の価値観が変わった。
夢ハリを初めて観て・聴いた時、泣いてしまった。
好きな人たちを見て敏感になりすぎ、すぐに傷を負うような日々を過ごしていた私には、こんなに力強いグループはないと心底思った。
ああ、デビューにつなげたい。夢ハリを、Jrとしてでなく、デビューしたグループとして歌わせてあげたい。
そこで、ようやく私はTravisJapanとしめに落ちたのだと理解した。
しめは早くから気になっていた存在でもあったし、何より天然な暴走小悪魔な感じと、アイドルに対しての考え方や行動がまじめなところに惹かれていたのだと気づく。プロ意識を持ち、筋を通す。ROTを見直しそれを感じて、ついていきたいと思った。
再生回数を増やす、気にする。私には未知の世界。
要望葉書は出したことがあるが、久しぶりなのと数が圧倒的に必要と感じた。やはり、デビュー組とは訳が違う。
それでも、トラジャのためになることをやりたいと思う。
トラジャがあるから、彼に対する感情にも多少、整理がついた。ようやく、撮りためたソロ冠の番組の録画を消す決心がついた。背中を押してくれてありがとう。もちろん、グループ自体のオタクを降りた訳ではない。
しかし、自担のグッズと共に彼のグッズを購入することや映画、舞台などにお金を遣うことは今後ないと思う。自担と彼が好きだったから、彼のグッズも買っていたけれど、もうしない。自担が大好きなことには変わりはない、そこは断言できる。
自担を追い続ける、グループも追い続ける、それも変わらない。
だけど、自担の言葉と同じぐらい、
私を救ってくれたのは、トラジャの存在だった。
トラジャを好きになって、ようやく、様々なものから解き放たれた気がした。
私のこの行動や感情は、逃避的なものであり、もしかしたら後ろ向きなのかもしれない。
けれど、嵐が活動休止をしなければ、トラジャがデビューしていれば、彼が結婚しなければ、グループをそこまで認識することなく、そのまま過ごしていただろう。ここまでの悩みや苦しみを、トラジャに出会えたことでようやく、私は私らしく肯定でき、立ち直れた。
私が私であっていい瞬間が、ここにはあり、私にとっては前向きだった。
この先、この界隈でも悩みは尽きないだろうしきっと楽しいだけじゃないのは分かる。けれど、ともに歩んでいきたい。
トラジャが今後、Japonismのように、ジャニーズの伝統を受け継いでいくグループとして日の目を見れるその日を、心待ちにして、苦節があろうと私は新たなオタクの道を歩んでいく。
それが、嵐・自担に対して、トラジャに対しての私なりの筋だからだ。
掴みとれ、駆け上がれ、TravisJapan。
一緒に、夢のHollywoodへ。
※2/4 加筆・修正を行いました。